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写真・撮影機材、コスプレなど徒然に書いていきます

【臨床検査技師が教える、3分でわかるノロウィルス!ちゃんと知ってますか?この病気。】

どうも、『僕』は病院に臨床検査技師として働いています。また、ヘルスケア事業を立ち上げ経営しています、lainです。

『僕』の目的は「病院に行かなくて自分の身体のことを知り、自分で身体の健康をコントロールできるための仕組みを作ること」です。

さて、今回とりあげるのは今流行っているノロウィルスについてです。
10都県でのノロウィルス警報が発令され注意喚起がされています。(2016年12月19日現在)
ノロウィルスとはどのような病気なのか、また病院にかかるときに注意すること、家族や自分がなってしまったのときの対処法などを書いていきます。

 

•ノロウィルスとは?

嘔吐や下痢、発熱症状を引き起こすウィルスです。
お腹にくる風邪かなと思う人もいますが、このウィルスが原因だということも少なくありません。
感染源は主に食品で、その多くは牡蠣などの二枚貝だといわれています。
また、こういった経口感染のみではなく感染者のふん便や嘔吐ぶつが空気中に舞って吸い込むことで感染することもあります。
また、症状が出るまでの潜伏期間は24〜48時間と長い時間がかかります。
感染したからといって、必ず症状が出るわけでもなく、30%の人は無症状や軽い微熱で済んでしまうこともあります。
しかし、体力がないお年寄りや小児は重症化することもあるため気をつけないといけません。
また、これらの方々は嘔吐ぶつが気管に詰まることで命に関わることもあります。

 

•感染しないためには?

これは通常の風邪の予防方法と同じで手洗い・マスクなどでの自己防衛が必要です。
ここでのワンポイントアドバイスは、手洗いはよく石鹸を泡立て、最低でも15〜30秒の時間をかけて手を洗うことや手首、腕もよく洗うようにしましょう。そして、意外にも大事なのは顔を洗うことです。これは汚染された手で顔をさわることがあるためにです。また、マスクの装着の仕方は必ず鼻までしっかりとつけることです。
これをやらずに口のところだけでマスクを着けている人がいますがこれは意味がありません。

次に感染した家族や近くの人が嘔吐や下痢をしてしまったときの対処法です。
まず、かたずけるときには必ず素手ではさわらないようにしましょう。
使い捨てのポリ手袋などがあると理想です。そして、マスクも忘れずに。
次に大量のティッシュやペーパータオル、なければキッチンペーパーでも構いません。
それを、ふん便や嘔吐ぶつの上に被せるようにします。それから、家庭にある次亜塩素系の漂白剤を水で薄めてその覆った紙の上にかけるようにします。
しばらくしてから、それらを中央に集めるようにしてビニール袋に入れて処理をします。
清掃が終わったら、しっかりと自分の予防のために手洗い・水でのうがいをしましょう。

 

•病院にかかるときは?

学校への書類提出、食品関係のお仕事でノロウィルスを調べたいときは、病院へ検査ができるか事前の確認はしておきましょう。また必ず問診票には症状の旨を書きましょう。
主症状の下痢・嘔吐などです。
熱の測定をしておくことも大事です。
ノロウィルスの検査にはふん便が必要なため病院での待ち時間に採取するように指示されます。
出ない場合は直腸(おしり)に直接、綿棒をさすことになります。
簡易キットでの検査になりますが病院のほとんどはこれしかありませんのであしからず。
(遺伝子の型を調べるなどは一般の病院では行われていません)
かかる金額の目安ですが検査料は3000円〜5000円程度になります。(自費検査のため金額は各医療機関によって異なります)
しかし、3歳未満の小児、65歳以上のお年寄りは保険適用になります。(他にもガン患者さんなど免疫力が低下しているなどの他の疾患がある場合は保険適用例になります)

さて、ノロウィルス……。こわいですね。
その怖さは感染力にあります。通常の風邪などと異なり少ないウィルス量で感染してしまうためと、現在流行している型はウィルスが変異をして感染しやすいものになっているためだといわれています。
だからと言って、特別なことは必要はありません。
まずは、規則正しい生活とマスク・手洗いと基本をしっかりとすることが大事でしょう。
それでは、ノロウィルスにはお気をつけて、どうぞ。

 

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