【臨床検査技師が教える、若いのに関節の痛みが……】
どうも、『僕』は病院に臨床検査技師として働いています。また、ヘルスケア事業を立ち上げ経営しています、lainです。
『僕』の目的は「病院に行かなくて自分の身体のことを知り、自分で身体の健康をコントロールできるための仕組みを作ること」です。
何か関節に違和感を感じる、少し痛みを感じると思って放っておいてみると関節が赤く腫れてきて触ると中に水が入っているみたいにブヨブヨしている。
そんな痛みを訴える人が整形外科にかかることがあります。
40代からの中年男性。
中の水を注射器で抜いてそれを顕微鏡でみてみると、キラッ☆と結晶が見えることがあります。
この結晶がこの痛みの原因です。
さて、今回の関節の痛みの病名は「痛風」です。
あまり縁のない病気に思えるかもしれませんが、罹患率は高くなってきています。
また、中年男性がかかるイメージの強い病気ですが最近は20代の若い人もかかることが多いです。
性別としてはかかる患者さんはほとんど男の人です。
痛風の原因は?
痛風は別名がありまして、ぜいたく病、帝王病ともよばれています。
高カロリーのものを食べることで尿酸が体内に蓄積し、高尿酸血症を起こします。
この高カロリーという食べ物は卵、いくら、ビールなどプリン体とよばれるものを指します。
尿酸値が高い人がこの痛風にかならずなることというわけではなく、この痛風を起こすのは僅かな人しかいません。
ビールをよく飲む人はリスクが高く、精神ストレス、水分をあまり摂取しない人も同様です。
水分摂取不足の人は意識的に水を多く摂取することで排尿による尿酸の濃度をうすめることが効果的です。
痛風は足の指の付け根あたりが痛くなります。
とくに親指の関節あたりに痛みを感じたり症状のでることが多いです。
また、偽痛風というものもありますので注意が必要です。
偽痛風は原因となる関節にたまる結晶の成分が異なります。
痛風は尿酸からなる尿酸ナトリウム結晶が関節にたまることで痛みを引き起こしますが、偽痛風はピロリン酸カルシウムという成分が結晶となり軟骨組織に沈着、それが関節内で結晶が遊離した際に痛みを引きおこす病気です。
偽痛風は病気になりやすい性別差はなく、なりやすい部位は膝の関節と痛風とは異なります。
いかがだったでしょう?
痛風の原因は高い栄養のものを摂取することと運動不足です。
また、高い尿酸値を放っておくと、痛風をはじめ前にブログにも書きました、尿管結石の原因にもなってきますの注意が必要です。
他にも関節の症状として多いのは、リウマチ、ガングリオン肘部管症候群など様々ですがこれはまた取り上げていきたいと思います。