lain no blog

写真・撮影機材、コスプレなど徒然に書いていきます

【臨床検査技師が教える、風邪をひきやすい人に効く予防法】

どうも、『僕』は病院に臨床検査技師として働いています。また、ヘルスケア事業を立ち上げ経営しています、lainです。
『僕』の目的は「病院に行かなくて自分の身体のことを知り、自分で身体の健康をコントロールできるための仕組みを作ること」です。
さて、前回に続きよく体調を崩しやすい人に是非、実践してほしい予防法ということで、「手洗い」、「マスクの装着」を書いてきましたが今回はうがいについて書いていきます。

•うがいって効果があるの?

 

最近、言われるのが

「テレビで観たんだけど、うがいって効果ないってきいたのだけど本当なの?うがいはしなくていいっていうからしてないのだけど……」

たしかに、ウィルスの排除が目的である場合、これは当たっているのですが完全にやらなくていいというわけではありません。
一般的に「風邪」と呼ばれるウィルスが喉の粘膜組織に付着した際感染するまで20分間の時間がかかるというデータがありましてその感染前にうがいによって洗い流せば風邪はひかないということになります。
しかし、これだと20分間に一度のうがいをしなくてはいけないということで現実的ではないということで意味がないという言い方になっているものかと思われます。
しかし、うがいの効果はそれだけではないので注意が必要です。

うがいをすることで、咽頭部の痰(たん)を出すことが出来るのでその最近や汚染物の除去という点で役割を果たしています。
また、乾燥からの喉の保護や炎症の緩和という役割もあります。

•うがいをするときは、やっぱりイソジンを使うのが一番いいの?

イソジンは使わないほうがいいです。

ヨードによる効果で粘膜の炎症を引き起こしたり、口腔内の常在菌の殺菌によって効果があまりないことがわかっています。
これは研究結果がありまして、学会での査読誌にもデータのエビデンスがとれています。
すると、何がうがいに適しているかというとこれは驚くことに結果は意外なものになりました。それは

「水道水」

蛇口から出てくる水が一番風邪を予防する効果があることがわかっています。
そのためうがいをするときはただの水を使うことをオススメします。
炎症を抑えるという意味で使うのであれば、「アズノール」です。
これは病院でも処方してもらえますし、ジェネリック医薬品ですので値段も安価で手に入ります。(しかし、イソジンのほうが安いのは否めませんが……)
また、緑茶でのうがいも効果があるらしいので試してみるといいかもしれません。

ここからは裏話ですが、イソジンのこの効果が査読誌で発表されるやいなや、イソジンのうがい薬を出している明治薬品はCMが今年から変わっていることにお気づきでしょうか?
前は「イソジン」という商品名を全面に押し出していましたが、今では文言がかわりこれを「明治のうがい薬」と連呼するようになりました。
臨機応変というか……。しかし、これは売れ筋商品であるためこういうことが広まるのが怖いのでしょうね
真実はいつだってこういう小さい変化でも読み取れます。陰謀論みたいになりましたがこれはあくまでも裏話ですよ

風邪の予防に「水道水」でしっかりとうがい。
そして、手洗いも忘れずに。
小さな当たり前のことを、しっかりとやって風邪をひかないようにしましょう。それでは是非、実践してみてください。

f:id:lainjing:20161223224346j:plain