[健康] はぐれ臨床検査技師が教える、乳がんの新しい検査方法、「遺伝子検査・マイクロRNA検査」とは?
昨日、さくらももこさんが乳がんによって亡くなられたというニュースが報道されました
ご冥福をお祈りします
こういった芸能人の方の癌で亡くなられたりすると乳がんの予防法、検査法、またその啓蒙活動がメディアにて頻繁に見られますがその検診の受診率はあまり高くなく人ごとで終わってしまうことが実情です
若くしてもなる可能性のある癌、その知識を少しでもいれたりまた新しい検査法はないのかという質問をよく受けますのでお答えします
乳がんとは?
これについてはGoogleで検索をすると出て来ますので割愛はしますが、好発年齢は40~50代の女性です(20~30歳代でもならないわけではありません)
また、その癌の性質としてエストロゲンというホルモンの影響が強く関係しているといわれています
それゆえ体内にエストロゲンを加える経口避妊薬の使用、閉経後のホルモン補充療法、また、初経年齢が低い、閉経年齢が遅い、出産経験がない、初産年齢が遅い、授乳経験のないこと、生活習慣に関しては、飲酒、閉経後の肥満、身体活動度が低いことが乳がんの発生する危険性を高めます
ここではあくまでもどういう方が癌になりやすいかという人に触れておきます。
検査方法は?
よく一般的にいわれる検査方法はマンモグラフィーや『僕』の場合は検査技師ですので超音波検査いわゆるエコー検査にて判断されます
個人的な意見ですがどちらも検査をする際と画像を読影する技術は経験と技術が必要とするためこの検査をしていれば大丈夫というわけではありません
(検査技師、医師の実力にも左右されます)
『僕』は検査技師であるゆえの贔屓目ではありませんがエコー検査をおすすめしたいです
被曝などのリスクもなく侵襲性(身体に影響のない)のない検査であり、気になる影があれば少し力をいれて動くか確認をしたり医師が検査していれば穿刺検査という針でそのしこりを刺して病理検査に送ることでその良性・悪性の判断を仰ぐことができます
ちなみに『僕』の母もチクチクする痛みがあって、しこりを感じるといわれてエコー検査を奨め上記の手順で癌が発覚して治療をしました
友人も乳がんになったことがある人も多いため、これは人ごとではないなと思います
では、『僕』がこういう相談にのりこのアドバイス通りすればすべてが大丈夫かというとそういうわけでもありません
しかし、これらがあってもこれは保険診療内のお話です
古い技術でしか調べないのが今の日本診療です。これを陰謀論だというのもいささか乱暴な気がしてなりませんが本でもないため文責は個人の判断に委ねられる場として好きに書かせていただきます
新しい検査法は?
アメリカでも認可されている「あたらしい技術」は遺伝子検査とマイクロRNA検査だと思います
女性の乳がん、卵巣癌などが発症するリスクは、BRCA1、BRCA2という遺伝子に変異があるかないかで判断ができます
また、マイクロRNA検査は癌の発見の特異性が種類によっては異なるものの乳がんを特定する確率がとても高く超早期発見が可能です
(どれだけのものかというと、学術的なものは省いていいますと、何年か前に某ハリウッド女優がこの検査を受けて癌になる前に自分の乳房を切除してしまうことを決めてしまうくらいです)
もちろん、遺伝子検査は次世代シーケンサーとよばれる個人の遺伝子を読み取り調べる検査があり今ですと30万円くらいと高額です(しかし、すでに癌で抗がん剤などの効き目を調べるための遺伝子検査は保険適用になりました)
マイクロRNAも自由診療ですがこれも扱っているところも少ないのが実情です
(ちなみに『僕』は癌の異常はありませんでした)
それでも、『僕』は自分の職業の検査がなくなろうが日本の医療が困ろうがこういった選択肢もあるよと色々な人に知ってほしいという気持ちはあります
もちろん、『僕』もすべてを知っているわけではありませんし、これらは自己判断を委ねるところなのは変わりません
しかし、手元にあるスマートフォンで調べていただくそんなきっかけになれば幸いです
また、こういったことがあることでご自分のお身体を気にしてみるのもいいかと思います、病気は乳がんだけではありません、女性はとくに子宮、甲状腺も罹患率は高いため注意が必要です
『僕』はヘルスケア事業として受診推奨の業務として血糖値検査や血圧、酸素飽和度検査などを使って適切な検査と運動、食事によるサポートを行う仕事もしています
ご依頼がある方、また検査のご質問があれば、下記にご連絡ください
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