[カメラ] 写真のなかに見るカメラマンなら理解すべき、ポージングの3つのポイント
どうも、lain(れいん)です
今回のお話しはモデルさんのポージングについて書いていこうと思います
一枚の写真についてカメラデータやそのときに気をつけたこと、構図、意図などを記録していこうという意味合いも込めてこちらで書いていきます
作品に関して写真なのだからこれで語れよといわれたら、それまでになってしまいますが、ことばを使って説明をして伝えられることもあるということでご了承ください
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さて、今回の写真は「おにんぎょうみたいなわたし」という写真集を発売したときに撮り溜めしたときの一枚です
座りの一枚ですね、ポージングの説明といっておきながらいきなり座りというのも何かというツッコミは置いておきましょう
タイトルは「戯れる猫」です
こちらの写真はテーマはおにんぎょうですが、擬人化した猫が主人の椅子に座り戯れるという設定です
肖像画を意識して少し黒の基調を強めに撮影しました
赤いバラの花を口元にもっていく明るい色と1灯ライティングでグリットをつけたソフトボックスで顔を中心に被写体のみを明るくしています
こうすることで、被写体へ目線を誘導できるようにしています
また、黒い洋服で暗い黒ホリに近いゴシック調な部屋での撮影で黒が潰れてしまっているためソフトボックスのひかりで服のラインがでるように少しシワを出しました
潰れていた黒はあとからレタッチでおこしています
1灯のライティングのストロボの照射角は105mmにしています
少し狭めることでひかりの当たる範囲を狭めています
それではモデルさんのポージングの工夫についてお話します
こちらのモデル、りゅめさんはお仕事でされている方で、プロゆえとてもポージングのイメージを伝えるのが簡単でした。
この写真のなかにある、ポージングのポイントを3つ解説していきます
1.脇や肘などの関節の間に少しの空間をつくる
これはやってみるとけっこう筋肉を使います
しかし、この空間をつくることで腕が押しつぶされることがないため腕を細く見せることができます
また、その空間ができることで身体のラインがきれいに見えます
2.モノをもつときの指を軽くみせるため、ゆびの感覚はあけて空間をつくる
通称:天使の翼という手のひらき方
写真ではひだり手の花のほうを掴んでいる手は空間があってかろやかな印象をうける
また、バラを持つときは親指と人差し指で持つように意識をしています
この点と点でものを保持することで空間ができてその対象物をみせる面積を増やすことができます
3.椅子には浅く座りおしりというより腰に重心を置くイメージで座ってもらう
これも身体のラインを保持するのはとても腹筋を必要としますが身体の曲線のバランスが整って綺麗な身体のラインがバランスよくとれているようなイメージの写真になります
それを意識して座るときはなるべく深くは座らないようにモデルさんにお願いをしましょう
以上が、この写真にある3つのポージング技術や思考です
いかがでしょうか?
モデルさんのイメージは指紋のようなもので人それぞれ異なるものであって、同じものがひとつとしてないものです
この個々のアイデンティティを意識して感覚的にでも持つことでその写真はちがってくるものになります