［健康］ 風疹は一度罹ったり、ワクチンを打てば大丈夫というわけではない

最近は、関東地方で風疹患者が増えています

今日の読売新聞でも掲載されていて、国立感染症研究所の昨日の発表によると、今年の患者数は１８４人にものぼっています

２０１２～１３年にも大流行が起きたことがありましたが、そのときには新生児の死亡者が出ていますので気をつけたいところです

（余談ですが今日の読売新聞の記事でも風疹に触れていますが書き方があまりよろしくないと思います。あの書き方だとまるで今年の夏にすでに45人の子供と11人の新生児の感染・死亡したみたいな記事になっています）

医療機関にも風疹のワクチンや抗体検査などの件数も多くなってきました

これらは急に病院に行ってできるものではありませんので、受診前に病院への問い合わせ、お住いの保健所への問い合わせで検査やワクチンを打てる施設を紹介してもらうようにしましょう

風疹はどんな症状か？

流行時期は春から初夏で、潜伏期間は２～３週間です

また、感染してもその症状が出ないまま免疫ができてしまう人（不顕性感染といいます）も１５～３０％います

発熱、発疹などの症状がありますが大人がかかってもそこまでの症状ではありません

感染経路は飛沫感染というくしゃみなどの唾液のしぶきなどを介して人に感染します

とくに気をつけたいのが妊婦さんで妊娠２０週で感染してしまうと難聴、心疾患、白内障、発達障害などの症状がでる先天性風疹症候群が起こる可能性がありますので気をつけたいところです

風疹は一度かかったら２度とならない？　ワクチンを一度打ってるから大丈夫？

これはウィルスと戦う力である抗体というものが、一度かかったり、ワクチンを打つことでできることで風疹を予防できるのですが、この抗体の力を数値で表す抗体価というものが時間がたつと落ちてきてしまい、もう一度感染することがあります

また、一度抗体を持っている人は再度ワクチンを打っても抗体がつきにくいことから二回摂取することもあります

ですので、一度ワクチンを打ってしっかりと抗体ができているかを調べる検査をしない医療機関もあったり費用的に患者さんが断るケースもあり打ったのにじつは抗体がないということも少なくありません

こういう時期ですと、ワクチン、抗体検査の試薬ともに在庫が少なくなり検査ができる病院は限られてきますが妊婦さんが近くにいる人などは早めの受診をオススメします

また、こういったことを言うとワクチンは製薬会社の陰謀だとかいう人が出てくるのですが、そんなことはありません

たしかに副作用は発現することもありますがその確率は微々たるものです

こういったものに関してはインターネットやSNSを鵜呑みにせず医療機関、お近くの保健所へしっかりと相談しましょう