【臨床検査技師が教える、健康診断のときにやったほうがいいこと・悪いこと】
病院で臨床検査技師として勤務をし、ヘルスケア事業を経営しています、lainです。
さて、今回のお話しは、毎年一回はやる機会があると思います、「健康診断」についてです。
勤務先や自治体による検診、または学校や就職時にやる機会はあるかと思われます。
そんな健康診断についての注意点を総論的に書き、各項目の詳細については継続的にこのブログにて紹介をしていきます。
病院でやヘルスケアで患者さんやお客さんと話していてよく訊かれることから記載していこうと思います。
「前日はご飯を食べないでください」、「空腹時でお願いします」ってどれくらい時間をあければいいの?
検診前、採血がある場合、前日はご飯を食べないでくださいと注意点が書いてあることがあります。
これはどのくらいの時間をあければよいかというと、
医療的定義とは「10時間以上食事を摂取しない状態のこと」をいいます。
つまり、次の日に検診が朝9時からだとすると夜11時からは何も食べてはいけません。
もう少し厳しめでいうと「以上」ですので夜9時以降くらいは空けておいたほうがいいと思います。
しかし、これはご飯を食べてはいけないということであって飲み物の摂取は大丈夫です。
これは次の日の朝も同様です。しかし、ここで注意点があります。
水・お茶、紅茶・珈琲(砂糖、ミルクは入れないこと)は摂取しても構いません。
ただし、過度な摂取は控えること、また胃カメラ、バリウムなどの検査などで摂取制限があることがあります。
しっかりと注意事項を読んでください。
また、病院についてからトイレに行くタイミングも大事です。
お腹の超音波検査が検診にある人は少しトイレは我慢していてください。
これは知らない人が多いのですがこの注意を守って頂くと、検査をするコンディションが整うため検査結果の精度も上がります。
理由は膀胱に尿を貯めておくことでお腹の超音波検査(エコー)時にお腹の中が見やすくなります。
特に女性にはお願いしたいところで、子宮などの婦人科系の検査時に画像が見やすくなるためです。
是非、頭の片隅にでも置いていただいてほしいところです。
尿検査のときの注意点
尿検査のときにコップを渡されて尿を採ってきてくださいと看護師さんに云われます。
このときにこの尿の採取の仕方・検査時に注意点があります。
基本は中間尿
中間尿とは、はじめの出る尿の部分は少し捨ててもらいその後からでる尿をいいます。
これをコップの中に入れてもらうことになります。
このとき、検診時の必要量は10mLもあれば足りますので、コップの一番下の線くらいで構いません。
また、女性は生理がある場合、血液が混入する可能性があるため、後日になるかその旨を必ず病院の職員に申し出てみてください。
あと、よく朝、運動が日課の人がいて毎朝ジムでやるような運動をしてから検診に来る人もいますがそういう人は検診日は控えて頂いたほうがよいです。
これは尿検査で蛋白成分が出やすくなるため判定が蛋白尿と誤判定されることもあります。
さて、ちょっとした検診のことを書いてみましたが、またシリーズとして書いていきます。
一読して頂ければ光栄です。