【臨床検査技師が教えるこんなときは何科にかかればいいの?】
どうも、病院で臨床検査技師として勤務している傍ら、ヘルスケア事業をやり人の健康に貢献しているお仕事をしているlainです。
みなさんは体調を崩したけどこんな時は何科がある病院にかかればいいのかな?と思ったことはありませんか?
今回はひとつの症状を例に挙げてお話しを書いてみようと思います。
目眩がしたとき、あなたなら何科にかかりますか?
目眩と一言にいってもその種類はいくつかに分かれます。
まずは自発性と誘発性に分類されます。
自発性には回転性、浮動性、動揺性、眼前暗黒感、失神発作があります。
誘発性には、頭位性、頭部捻転性、眼前暗黒感、ジャンブリング現象があります。
さて、学術的な分類などをここでは問題とはしません。
簡易的な説明をしますと、多くの主な原因としては2つあります。
それは脳的な問題と耳的な問題です。
よく云われるのは回転性(目の前がぐるぐると回っている感じ)は耳、浮動性(中に浮いているような浮遊感)は脳にと原因があると云われます。
耳が原因でひどい目眩を起こす病気としては有名なところで「メニエール病」という病気があります。
これは目眩の他に片側だけ耳が聞こえない現象や耳鳴りなどがあります。
脳が原因で目眩を起こす病気は最近多くなってきたのが聴覚神経の腫瘍が原因によるものがあります。
これは一種の癌ですが聴覚神経をはじめ、その近くの三叉神経、顔面神経などを圧迫してその機能を制限します。
目眩の症状の他にも耳が聞こえづらい、耳鳴りがする、味覚がおかしくなった、片方の顔が動かしづらいなどあります。
では、以上を踏まえて何科にかかればいいかといいますと……
「脳外科」と「耳鼻科」の両方が兼ね備えた病院にかかる
というのが、病気の原因も発見しやすく大きな病気も見つけやすいかと思います。
耳鼻咽喉科などクリニックなどがありますがこの場合、精密な聴覚検査を行うことが出来るかも、行くかどうかの判断基準になります。
耳が聞こえづらいことや耳鳴りはしませんか?
耳鳴りはよくいう「キーーーン」という高い音だけのことをいうわけではありません。
テレビやラジオなどの「ザーーーーー」という砂嵐のようなマスキング音や水が常に耳の中に入っているような音なども「耳鳴り」になります。
たまにだからと、目眩をほっておいてはいませんか?
ちょっとしたことが大きい病気になることもありますので、もし気になる方がいらしたらお近くの医療機関やわたしのほうに相談して頂ければと思います。